平出和也 人生を賭けて挑んだシスパーレ7611m

平出和也 人生を賭けて挑んだシスパーレ7611m

「カラコルム・シスパーレ 銀嶺の空白地帯に挑む」

過去3度の失敗を経験し、一度は諦めた夢の山『シスパーレ』
はたして平出和也氏は4度目の挑戦でシスパーレの頂きを踏むことはできたのだろうか。

過去3度の失敗、1度は諦めた夢の山。平出和也人生を賭けて挑んだシスパーレ7611m
出展:石井スポーツ

この番組は平出和也氏と中島健郎氏のシスパーレ挑戦の全てが記録されています。
また2013年に80歳でエベレスト登頂に成功した三浦雄一郎氏、平出和也氏と同様アルパインスタイルで数々の伝説的な山行を成し遂げ、ゴルゴ13に実名で登場した山野井泰史氏のインタビューも収録されています。

現在は放映後になりますが、NHKオンデマンドよりご購入・ご視聴頂けます。
前編:108円(税込み)/後編:108円(税込み)
詳細はこちら

平出和也

この人物をご存知だろうか?
平出和也氏の登山スタイルはどんな高所でも少人数で極限まで荷物を軽量開始しスピーディーに登る。このアルパインスタイルと呼ばれる登り方で未知なるルートに次々と挑戦し、人類未踏の空白地帯に新たな足跡を残し続けてきた。
そして更に驚くのは過酷な山行で行う映像撮影である。数々の登山家の過酷な山行に同行し、その記録を収め続けることがどれ程困難なことか想像を絶する。

経歴

ディラン(パキスタン):7266m/2013年-西稜登頂


出展:www.caingram.info

ゴールデンピーク(パキスタン):7027m/2004年-北西稜新ルートから登頂


出展:www.viewbug.com

カメット(インド):7756m/2008年-南東壁新ルートから登頂


出展:antoinebletton.blogspot.jp

カメットの登山では山頂へとまっすぐに伸びた美しいルート世界を驚かせ、2009年に世界で最も優れた登山家に送られるピオレドールを受賞している。


出展:http://www.faust-ag.jp/

  • 1979年5月25日 – 長野県諏訪郡富士見町に生まれる。
  • 1995年4月1日 – 東海大学第三高等学校入学。
  • 1998年4月1日 – 東海大学入学。
  • 2001年4月 – クーラカンリ[東峰](未踏峰/7,381m/中国チベット自治区)初登頂。この功績により日本スポーツ賞を受賞。
  • 2001年9月24日 – チョ・オユー(8,201m/中国チベット自治区)無酸素登頂、山頂からスキー滑降。
  • 2003年7月 – キンヤンキッシュ[西稜](7,852m/パキスタン)試登。
  • 2004年7月 – スパンティーク(別名:ゴールデンピーク)[北西稜](未踏ルート/7,027m/パキスタン)初登頂。(平出和也,谷口けい)。
  • 2004年8月 – ライラピーク[東壁](未踏ルート/6,200m/パキスタン)初登頂。(平出和也,谷口けい)。
  • 2004年8月 – ドルクンムスターグ(未踏峰/6,355m/中国新疆ウイグル自治区)初登頂。
  • 2005年8月 – ムスターグアタ[東稜](7,564m/中国新疆ウイグル自治区)登頂。山頂からスキー滑降。(平出和也,谷口けい)。
  • 2005年10月 – シブリン(未踏ルート/6,543m/インド)初登攀。(平出和也,谷口けい)。
  • 2006年6月 – K2(パキスタン・中国チベット自治区)のベースキャンプへ自転車での挑戦、チベット横断。
  • 2007年7月 – シスパーレ[北東壁](7,611m/パキスタン)試登。
  • 2008年7月8日 – ガッシャーブルムII峰(8,035m/パキスタン)登頂。(Amical German G-II Expedition 2008:竹内洋岳,平出和也,Gustafsson Eero Veikka Juhani)
  • 2008年7月31日 – ブロードピーク(8,047m/パキスタン)登頂。(France Broad Peak Expedition 2008:竹内洋岳,平出和也,Eun Sun Oh,Gustafsson Eero Veikka Juhani,Nardi Daniele,Mario Penzari)
  • 2008年10月 – カメット峰[南東壁](未踏ルート/7,756m/インド)初登攀。(平出和也,谷口けい)。この功績により第17回ピオレドール賞、及び日本スポーツ賞を受賞。
  • 2009年7月26日 – ガッシャーブルムI峰(8,068m/パキスタン)サポート兼カメラマンとして登頂。チームを組んだベイカー・グスタフソンは、この登頂にて8000メートル峰14座完登。
  • 2009年10月 – ガウリシャンカール(7,134m/ネパール)途中断念。(平出和也,谷口けい)。
  • 2011年5月26日 – エベレスト[南東稜](8,848m/ネパール)登頂。アドベンチャーガイズ隊のTV撮影隊として参加。
  • 2011年11月 – ナムナニ(グルマランダータ)峰[南壁](未踏ルート/7,694m/チベット)初登攀。南峰から主峰、北西面へ初縦走。(平出和也,谷口けい)。
  • 2012年8月 – ハン・テングリ(7,010m/カザフスタン)登頂。(NHKグレートサミットTV撮影隊:平出和也,三戸呂拓也,アレキサンダー・クデリゲ)。
  • 2012年10月 – シスパーレ[南西壁](7,611m/パキスタン)5,750mにて敗退。(平出和也,三戸呂拓也)
  • 2013年5月23日 – エベレスト[南東稜](8,848m/ネパール)サポートおよび撮影スタッフとして登頂。(ミウラエベレスト2013隊:三浦雄一郎,三浦豪太,倉岡裕之,平出和也)。このとき同時登頂した三浦雄一郎はエベレスト登頂世界最高齢記録更新(80歳223日)。
  • 2013年7月 – ディラン[西稜](7,266m)登頂。(平出和也,谷口けい)。
  • 2013年8月 – シスパーレ[南西壁](7,611m/パキスタン)敗退。(平出和也,谷口けい)。
  • 2014年5月 – エベレスト(8,848m)Hero Project アメリカ隊撮影。
  • 2014年10月 – カカボラジ[北稜](5,881m/ミャンマー)NHKスペシャル撮影。天候不良により撤退。
  • 2015年5月 – エベレスト(8,848m)Hero Project アメリカ隊撮影。
  • 2015年10月29日 – アピ(7,132m/ネパール)登頂。(JAPAN API EXPEDITION TEAM:平出和也,中島健郎,三戸呂拓也)
  • 2015年12月5日 – 第17回秩父宮記念山岳賞受賞。世界的な山岳登攀と独自の技法による撮影実績が讃えられた。
  • 2016年5月19日 – エベレスト[北稜](8,848m/チベット)カメラマンとして登頂。(Hero Project アメリカ隊:平出和也他)
  • 2016年9月21日 – ルンポカンリ[北壁](7,095m/チベット)登頂。北東稜を下降し縦走。(平出和也,中島健郎)
  • 2017年5月25日 – エベレスト[北稜](8,848m/ネパール)登頂。(ICI石井スポーツ登山隊:奥田仁一,平出和也,荒川勉)
  • 2017年5月26日 – ローツェ(8,516m/ネパール)登頂。(ICI石井スポーツ登山隊:奥田仁一,平出和也,荒川勉)
  • 2017年6月 – デナリ(6,190m/アメリカ)NHKスペシャルデナリ大滑降(出演:佐々木大輔)カシンリッジを同行撮影。
  • 2017年8月22日 – シスパーレ[北東壁](7,611m/パキスタン)新ルートから登頂。(平出和也,中島健郎)

出展:wikipedia

平出和也氏のyoutube登攀記録

KAMET

G1 Summit Clip(8000m×14)

ガウリサンカール

The Bugaboos2010

2005 Shivling 6543m シブリン

2011ナムナニ登山の記録

TERNUA_Kazuya_JAPAN

2012 Shispare

2013Diran

2015 API Expedition

LOINBO KANGRI 2016

2017 Shispare North East Face Exp.

最後に

筆者は「カラコルム・シスパーレ 銀嶺の空白地帯に挑む」での記録は勿論、平出和也氏のこれまでの挑戦に魅了され、勇気をもらった。著名な登山家であるため、既にご存じの方が多いことは想像されるが、是非彼の勇姿を知り、何かを感じる機会になればと思います。